聖市で各県人会別に交流会 海上自衛隊練習艦隊乗組員

海上自衛隊練習艦隊乗組員
自己紹介で盛り上がる埼玉県人会の歓迎会

 海上自衛隊練習艦隊護衛艦「やまぎり」と練習艦「しまゆき」の乗組員が5日、サントス港に入港し、サンパウロ(聖)市では日系5団体共催による歓迎式典の後、出身県人会との昼食交流会がそれぞれに行われた。

【関連記事】練習艦隊がサントス寄港 2008年以来7年ぶり
【関連記事】日伯の絆を確かめ合い 文協歓迎式典に300人

埼玉県人会歓迎会

 埼玉県人会(尾崎眞次会長)では14人の隊員を迎え、聖市モエマ区のレストランで歓迎会を開き、シュラスコでもてなした。隊員らは口々に「ブラジルは肉が本当に美味しい」と話し、本場のシュラスコの味を堪能した。

 ブラジル流に「ビーバ!」と乾杯した後、会員と隊員は交流を楽しんだ。1等海士の牧野佑樹隊員は「ブラジルのお酒を飲んでみたい」と話し、元県人会長の根本信元氏がカイピリーニャを注文し、初めてのカイピリーニャに挑戦。「強いが甘くて飲みやすい。今日は学生時代のように久しぶりに楽しくお酒が飲めました」と会員らの歓迎にご満悦の様子だった。

 今回が3回目の来伯という小川純市監理幕僚は「歓迎会を楽しみにしていた。日本とブラジルは地理的には遠いが、来伯時にはいつも多くの日本人が迎えてくれ、遠くの親戚の家に来たように感じる」と懐かしい日本の雰囲気にリラックスしていた。

 唯一の女性隊員の鈴木佐和美さんは「サンパウロは大都会だが、すぐ横にファベーラがあり、格差がすごいなと感じた」と初めてのブラジルの印象を語り、歓迎会では「自分の近所の人とブラジルで出会えて驚いた」と笑顔を浮かべた。

 森田泰司副会長による料理の説明や、ブラジルに関する質疑応答、各自郷里の話などをして会は盛り上がり、月岡洋平3等海尉が「関西の高校へ進学し、埼玉を離れて随分経つ。埼玉出身と言うと馬鹿にされることもあるが、今はとても愛着がある」と話すと、会員らから大きな拍手が起こった。

 最後に同県人会からブラジル産のコーヒーなどが入った土産の袋が贈られ、隊員側からも艦隊「やまぎり」の海軍カレーや日本から持ってきたカップ焼きそばなどが会員らに贈られ、歓迎会は幕を閉じた。

岩手出身の3乗員、県人会員と交流

 岩手県出身の乗員3人を迎えてリベルダーデ区の同県人会館で開かれた昼食会には、会員15人が集った。

 同県出身の乗員は、三田地紀彦2等海曹(35)と海士長の猫塚巧哉氏(23)、佐野翔平氏(20)。冒頭、千田昿暁会長は3人をねぎらうとともに県人会の活動などを紹介。「皆さんとお話を楽しんでほしい」とあいさつした。

 3人の自己紹介に続き、菊地義治名誉会長の音頭で乾杯。乗員からは郷土の菓子南部せんべい、県人会からは会のDVDやブラジル土産などの記念品が贈られた。

 県人会側の出席者には、父親が旧日本軍の士官だった人も。食事や航海の様子といった艦隊についての素朴な疑問、独身の隊員への「縁談」の話など、故郷の酒南部美人を飲みながら会話は弾んだ。

 「日本の食事が食べられてうれしいです」と話す猫塚氏。「思っていたより日本人が多くて驚いた」とサンパウロの印象を語る。

 高校までサッカーをしていた三田地2等海曹は、カズ(三浦知良氏)がプレーした国の訪問を楽しみにしていたという。「日系の人は皆フランクで、カズもそんな感じで過ごしていたのかなと、サンパウロに来ながら思いました」。

 「バスで移動中に日系顔をたくさん見て、懐かしいなと思いました」と話していたのは、現在は横須賀で暮らす佐野氏。日本ではそう頻繁に帰省することはできないが、この日の昼食会で「岩手のことを思い出しました」と話していた。

2015年8月11日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password