聖市西部で増えるホームレス 市内全体では1万5000人

聖市西部で増えるホームレス 市内全体では1万5000人
レプブリカ広場向かいで保安隊員に退去させられる男性と犬(撮影=米沢心)

 サンパウロ(聖)市の調査によると、2011年~15年の間に、市内西部のラパ区およびビラ・レオポルジーナ区の路上生活者(ホームレス)の数が149人から409人に増加している。このため、地域住民は、市役所に対策を求めているという。アジェンシア・ブラジルが報じた。

 この地域で定まった住居を持たず、屋外で寝起きする人の数は聖市内で3番目に多く、計7330人中の5.6%を占める。最も多い地域はセー地区役所が管轄する中心部で、52.7%(3860人)を占めているという。

 中でも、人・物の出入りが多い聖州食糧保管センター公社(Ceagesp)があるビラ・レオポルジーナ区には多くのホームレスが集中している。住民は行政に対策を求めているが、その内容についての意見は異なる。

聖市西部で増えるホームレス 市内全体では1万5000人
パウリスタ大通りで眠る男性(撮影=米沢心)
 ビーバ・ア・レオポルジーナ協会のウンベルト・サルチ会長は、ホームレスの増加は、実際にはクラックを使用していた場所からの移動と関連していると話す。最善の対策は、これらの使用者たちを入院させることであり、「治療を受けさせ、彼らの尊厳を取り戻すことが必要だ」と強調する。

 一方、レオポルジーナ社会フォーラムのコーディネーター、アレシャンドラ・スウェルツ氏は、近年増加傾向にあるとはいえ、この地域には、過小報告されていたホームレスが既に存在していたと述べている。そのため同氏は、この問題に対処する最善策は、女性ホストセンターや社会心理ケアセンターといった特定の公共サービスセンターを同地域に設置することだとして、「ここにいた人々は、保健と社会支援が統合された対応を受けていなかった」と説明している。

 スウェルツ氏は、古い倉庫に代わっていくつかの高級コンドミニオが建設されたことが対立を呼び起こしたという見方を示す。ここに引っ越してきた新たな住民が捨てた工事の廃品や家電製品のダンボールを、ホームレスが住む場所を作るのに利用している。「新たな住民にとって、ここに来て改装工事をしている間に、ホームレスがその廃材を利用して新たに家を建てていることはショックだった」と話す。

 カトリック系支援団体の関係者によると、ホームレスの増加に伴い、保安隊による撤去などの活動だけでなく、コンドミニオ側が契約した警備員による活動も増加しているという。

 15年度のデータによると、聖市内全体で1万5000人のホームレスがおり、このうち8500人は市役所が提供する収容センターで寝ている。11年度には、1万4400人がホームレスで、7700人が収容センターを利用していたという。市の社会開発援助局によると、聖市にはこうした収容センターが75カ所あり、1万人が利用可能という。

 同局によると、ホームレスは市の人口的な拡大に伴って増加しており、総人口の0.1%に相当する。同局は、「ホームレスと接触のある職員チームによれば、特にラパ地域では、失業や精神的な問題、薬物中毒や家族内の揉め事などの理由によってホームレスになる人が増えてきていることが確認されている」と付け加えている。

2016年1月19日付

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