聖市議会で戦争犠牲者追悼式典 広島、長崎、沖縄、被爆者代表らが出席

聖市議会で戦争犠牲者追悼式典 広島、長崎、沖縄、被爆者代表らが出席
表彰者との記念撮影

 羽藤ジョージ・サンパウロ(聖)州議と羽藤ジェオルジ聖市議主催の広島・長崎原爆及び沖縄戦犠牲者の追悼式典が6日、聖市ベラ・ビスタ区の聖市議会で開催された。

 式典には広島文化センターの平崎靖之会長、ブラジル長崎県人会の川添博会長、ブラジル沖縄県人会の上原テーリオ副会長、ブラジル被爆者平和協会の森田隆会長らが出席し、会場には約130人の参加者が集まり、平和への思いを馳せた。

 式典では、ロベルト・ノリオ学園(山内和子校長)の生徒で、今年1月に訪日し原爆ドームを見学したという3人が登壇。「広島の原爆ドームに行き、戦争の話を聞いてショックを受けた。この悲劇は二度と起こしてはいけないと感じた」などとスピーチを行った。

 続いて、3県人会の代表者と、ブラジル被爆者平和協会の森田会長があいさつを行った。上原副会長、川添会長、平崎会長は、それぞれ戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさを強調し、平和が続くことを願った。

 森田会長は被爆の体験を日本語で「亡くなった人たちに『兵隊さん、アメリカをやっつけてください』と言われたが、あの地獄を見た時に戦争の哀れを感じ、敵を討つ気持ちもなくなった」と自身の体験を語り、「現在もブラジルには被爆者が85人おり、皆が平和を願っている」と平和の大切さを噛みしめている様子だった。

 また、鹿山清子さん(75、長崎)、前田定信さん(93、沖縄)、広島県人会の森永カルロス副会長の3氏に羽藤市議から表彰が行われた。

 鹿山さんは、熟年クラブ連合会の6人の友人らと参加。「日本で平和運動をしている人たちを見て、『何かしなければ』と思った」とし、一昨年から追悼式に出席し始めた。鹿山さんは被爆はしなかったが、今年亡くなった自身の兄が防空壕を掘った場所に原爆が落ち、友人を大勢亡くしたとし、「二度と原爆なんてあっちゃいけない」と強い思いを表した。

 前田さんはブラジルで生まれ、母が亡くなった後に沖縄県の祖父母に預けられ、戦争中は海軍に志願した。同県の激戦には参加しなかったが、多くの友人が亡くなったそうだ。「自分は特攻隊に行くことになっていたが、戦争が終わって助かった」と話す。前夜はNHKで広島県のニュースを見て黙とうを捧げたと言うが、これは毎年欠かさず行っているそうだ。「戦争は嫌だね。若い頃は命なんか考えなかったけど、後から考えると怖い」と戦争の恐ろしさを静かに語った。

2018年8月9日付

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