自殺率が4年で12%上昇 1年間に約1万1000人

 保健省が12日に公表した自殺に関する最初の報告書によると、2015年のブラジル国内における自殺の報告件数が、11年に比べて12%増加した。11年が1万490件だったのに対して、15年は1万1736件となっている。国内メディアが伝えた。

 今回の報告書は、10日の世界自殺予防デーにあわせた自殺予防のための啓発月間の活動の一部として発表されたもの。

 11年から16年の間に記録された自殺による死亡件数は6万2804件で、性別では男性が79%を占め、女性(21%)の約4倍となっている。人口10万人あたりの割合では、男性が8.7人、女性が2.4人となっている。

 保健省非伝染病部門のファチマ・マリーニョ部長は、この増加の背景には、自殺に関する記録の改善と人口の増加も関係しているとの見方を示す。一方で同氏は、国内での自殺問題が進行していることも、取り組むべき事実であることを認めている。同氏は、2020年までに自殺者数を10%減らすという世界保健機関(WHO)の目標に触れ、「この目標に達するためには、特により危険性の高い地域で迅速に対応する必要がある」と述べている。

 実行に移される措置の中には、自殺率がより高いと考えられる地域に社会心理ケアセンター(CAP)を増設し、この問題を防ぐため保健サービスをさらに向上させる事などが含まれている。

 さらに、自殺による死亡の割合が高い南部など、国内の特定の地域で自殺が増加している原因を探るため、新たな調査が行われる見通しだという。また、やはり自殺が多い先住民族のための具体的な活動も検討しているという。

 南部の人口は全体の14%だが、10年から15年の全国の自殺件数全体の23%を占める。人口の42%が集中する南東部では、自殺者の全体に占める割合は38%となっている。

 11年~15年の自殺による死亡を年齢層で見ると、70歳以上では10万人あたり8.9人の割合となっている。マリーニョ氏はこれに関して、高齢者人口が絶対数で増加していることや、世界的にこの指数は高いことなどを付け加えている。

 また、若い世代の自殺が増えている状況も懸念されている。10~19歳の年齢層の自殺による死亡件数は、11年の782件に対し15年は893件に増加した。15~29歳の年齢層では、自殺が死亡原因の4番目となっているという。

 人種別では、先住民族の自殺による死亡率は10万人あたり15.2人となっており、白色系の5.9人、黒色系の4.7人、黄色系の2.4人より高くなっている。先住民族の場合、自殺による死亡の44.8%が10~19歳の年齢層でおきているという。

2017年9月23日付け

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