若い世代への周知継続を リオ州移民107周年慰霊法要

リオ州移民107周年慰霊法要
慰霊法要に出席した人々

ピラネマ市西本願寺に60人が出席

 リオ州日伯文化体育連盟(鹿田明義理事長)主催の日本移民107周年記念慰霊法要が、6月20日午前11時からリオ州ピラネマ市の西本願寺で執り行われ、同連盟傘下の代表者及び会員など約60人が出席した。鹿田理事長は今年の日伯修好120周年でリオ州内でも記念行事や海上自衛隊練習艦隊の歓迎会などを行うことに触れ、毎年の慰霊法要について「参加者が年々少なくなる中で、ブラジル日系社会をつくってくれた先人の開拓の苦労を若い人に分かってもらうためにも、今後も続けていかなければならない」と強調した。

 リオ州での移民法要は以前はミサ形式で行われていたが、2001年から仏式法要に変更。毎年6月18日に最も近い週末に実施されている。昨年はイタグアイ市の本門仏立宗法昌寺に関係者が集まり、今年は西本願寺を会場にするなど毎年持ち回りで行われている。

 父親がサンパウロ州カフェランジアの平野移住地に入植した経験があり、自身はノロエステ線グアインベーで結婚してリオ州に来て70年になるという槙本(まきもと)千歳さん(92、2世、旧性・末釜)。父親が西本願寺の門徒だったこともあり、現在もその教えを引き継いでいるそうだが、リンス本願寺主管の岡山智浄(ちじょう)氏の叔母に当たる故・岡山薫界(くんかい)氏がたびたび同地を訪れたという。

 「岡山(薫界)先生は、まだ今のお寺ができていない時によく来ていただき、盆踊りの踊り方や歌などを教えていただきました」(槙本さん)

 同寺は現在、佐々木ナミエさん(76、2世)と川口静子さん(78、2世)の2人の門徒が中心となって世話をしており、槙本さんの親戚である畠山正敏さん(76、2世)もたまに読教を行ったりしているという。

 この日の法要には鹿田理事長をはじめとする各団体代表、山元毅在リオ日本国総領事、リオ日本商工会議所の今井修己副会頭が来賓として出席。同州ピアベッタに住む小牧哲朗氏が導師を務めた。

 法要では小牧導師が読経を行う中、鹿田理事長を皮切りに出席者全員が焼香を行った。

 その後あいさつに立った鹿田理事長は「第1回笠戸丸移民がサントスに到着して今年で107年を迎えました。現在の我々の生活があるのは、先輩たちが苦労の中で日系社会をつくってくれたお陰。だんだんと法要に参加する人が少なくなっていますが、若い人たちにその意義を分かってもらうためにも毎年の慰霊法要は今後も続けていかなければならない」と述べた。また、今年の日伯修好120周年の記念行事が7月末に行われることや8月初旬に海上自衛隊練習艦隊歓迎会を実施することについて、参加協力を呼び掛けた。

 今井副会頭に続いて追悼の辞をポ語で読み上げた山元総領事は、農業をはじめ商工業など各分野でブラジル社会に貢献してきた日本人・日系人の活動に言及。昨年8月の安倍首相来伯、今年の日伯修好120周年、来年のリオ五輪など大型イベントが続く中、「ブラジルで長年にわたって日本の精神を伝えていただいた先人の皆様に敬意を表します」と述べ、今後の日本とブラジル及び日系社会との交流がさらに深まることを期待した。

 法要に参加したニテロイ市在住の粟田(あわた)信子さん(79、2世)は少女時代、父親がサンペドロ・ダ・アルデイア市のモソロ塩田周辺でレモンやトマトなどを生産していたことがあるという。「そのころはリオにも日本人がたくさんいて、リオ市内のコチア産業組合の倉庫でのど自慢大会があって出たことがあったよね」と当時を懐かしそうに思い出していた。

2015年7月4日付

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