若手県人会員の活動㊥ 仲地アウロラ恭子さん

若手県人会員の活動㊥ 仲地アウロラ恭子さん
仲地アウロラさん(写真は本人提供)

沖縄に自身のルーツを感じて

 ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長)で、青年世代の代表として理事を務めるのは仲地アウロラ恭子さん(39、3世)。同県人会本部の活動に参加して12年になる。

 仲地さんが県人会の活動を始めたのは、出稼ぎから帰国した1998年。92年から6年間、家族で日本へ出稼ぎに行っており、帰国前に沖縄県を訪問した際に自身のルーツを強く感じたことが県人会活動を始めるきっかけとなった。

 同県人会には伯国内で44、サンパウロ市内に22の支部がある。仲地さんは近所にあったサンタ・クララ支部に入会。当時、10年以上途絶えていた青年会の再開から活動を始めた。

 さらに、沖縄県への留学生OBや沖縄文化に興味がある若者で構成された「うりずん会」にも所属。2009年には本部(もとぶ)町の市町村研修、11年にはJICAの研修で沖縄県に滞在した。同11年と昨年はウチナーンチュ大会にも参加。特に昨年の同大会で若者世代では初となる民間大使に任命された。

 そんな仲地さんが同県人会の理事に就任したのは14年。05年からうりずん会の活動の一端として県人会活動には参加しており、「若い人に理事会に入ってもらいたい」という当時の会長の声で、仲地さんと同県人会の青年部をまとめる連合会の加藤孝幸会長の2人が若者代表として理事に就任した。2人が選ばれたのは各団体での活動、イベントでの活躍が認められたこと。また、日伯両語が堪能なため、1カ国語しか話せない理事をつなげる役割もあった。

 同県人会は他の県人会に比べ会員数も多く、活動も活発。また、若い会員が多いのも特徴だ。理由を仲地さんに尋ねると、「沖縄文化に興味がある若者が多い。県費留学や市町村留学など研修制度が多い。南米4カ国で若者交流会がある。若者が活動に参加しやすい環境作りを県人会が行っている」という4点が挙げられた。

 沖縄文化に興味がある日系人、非日系人の若者は非常に多い。エイサーや太鼓などの人気の沖縄文化から入った若者がその後、琉球舞踊や民謡、古武道などの他の分野を始めることも多く、裾野は年々広がっている。

 また、研修制度が豊富なため、沖縄を訪れる機会を他の県人会子弟より得やすい。仲地さんのように現地で自身のルーツを強く感じた研修生たちが、帰国後県人会活動を始めることが若い会員増加につながっている。

 さらに、アルゼンチン、ペルー、ボリビアの県人会の青年部らと共に若者交流会を開催しているのも、他の県人会にはない特徴だ。参加者たちはそこで伯国の県人会員や他国の県人会員と友人となりつながることで、県人会活動に参加する意欲が湧くという。

 県人会やうりずん会としては、研修生や交流会参加者が身につけた、技術や知識を生かせるような環境作りを行っている。「以前は、研修で学んだことを生かす場所がなかった。今はそれができるように配慮している」と県人会側の努力を明かした。研修後に学んだことを生かせることや、強い横のつながりが若い会員の定着化を促進している。

 仲地さんが地元で青年会を始めた19年前は若い会員はほとんどいなかった。「沖縄の文化を広めたかったし、自分がやらなきゃと思った。その時から後進育成を考えるようになった」と話す。「県人会の活動はこれからも続けたい。ただ、私はもう青年会という歳ではないので、青年会のリーダーを育て世代交代したい。これからは沖縄と世界の沖縄系の若者、沖縄文化をつなげるようなことができたら」と目標を話した。(つづく)

2017年3月24日付

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