警備隊員が路上生活の男性に暴行 手首骨折 市長「処罰されるべき」=サンパウロ

 公共財の保護や市民の安全を守ることが任務であるはずのサンパウロ市警備隊(GCM)の隊員が、勤務中に路上生活者に対して暴行を加えて負傷させるという事件が3日、サンパウロ市内南部の地下鉄コンセイサン駅近くの路上で起こった。4日付で伝えた伯メディアによると、暴行を受けたサミール・アハマドさん(40)は手首を骨折した。アハマドさんは4日から、石工の助手として仕事を始めることになっていた。

 警備隊員による暴行事件は、路上生活者らによって路上などに放置された物品を回収するというサンパウロ市役所のオペレーションの最中に起こった。現場を通りかかったジャーナリズムを学ぶ学生によって撮影された動画には、警備隊員が路上生活者の男性に暴行を加え、男性の所持品が積まれたショッピングカートを当局の係員が持ち去る様子がはっきりと写っている。

 アハマドさんは暴行を受けた後、警備隊員によって逮捕され同市内の第35管区警察署へ連行された。しかし、アハマドさんが痛みを訴えていたことから、同署の捜査責任者は事情聴取を行わずにアハマドさんを病院へと送った。手当てを受けて警察署へ戻ってきたアハマドさんによると、治すには手術を受ける必要があり、120日間はギブスで手首を固定しなければならないという。

 捜査責任者は、学生によって撮影された映像を事件の資料として調べに添付すると話している。暴行を行った警備隊員は、職権乱用と傷害の容疑で調べられることになる。

 同市警備隊の内部監察局はこの暴行事件を受け、現場にいた隊員らを一時的にオペレーション活動から排除し、その隊員らの事件当時の行動を調査すると発表した。また、同市の人権市民局と都市保安局は、同事件に関与した警備隊員らの行為はサンパウロ市役所の政策、方針と一致するものではないとコメントした。

 ジョアン・ドリア市長(PSDB)は3日夜、交流サイト上で被害者への連帯を表明し、「調べられて裁かれる」ために警備隊員らの停職を決定したと述べた。市長はまた、被害者のアハマドさんと話をしたことを明かすとともに、「不愉快な事実があった。路上で暮らす人に対する攻撃だ。1人の警備隊員がその職務を悪化させ、路上に暮らす人に暴行を加えた。その行為は処罰されるべきだ」と警備隊員の行為を非難した。

2017年5月5日付け

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