路上カーニバルが激増 サンパウロ市内 5年前の3倍に

路上カーニバルが激増 サンパウロ市内 5年前の3倍に
年々増加しているサンパウロ市の路上カーニバル(撮影/米沢心)
路上カーニバルが激増 サンパウロ市内 5年前の3倍に
路上カーニバルを楽しむ人達(撮影/米沢心)

 1日から、ブラジルは全国的に「カーニバル」に突入した。

 ブラジルのカーニバルと聞いて日本の多くの人達が思い描くのは「リオのカーニバル」だろう。「エスコーラ・デ・サンバ」と呼ばれる大規模なサンバチームらが毎年趣向を凝らした山車や衣装で観客らを魅了する、華やかなパレード合戦が夜を徹して繰り広げられるあれだ。

 あのようなサンバカーニバルは主にリオ市とサンパウロ市の「サンボードロモ」と呼ばれるサンバパレード会場で行われるもので、ブラジル国内の他の街ではそれぞれのスタイルのカーニバルが行われている。そして、リオ市やサンパウロ市でも近年、サンバパレードとは異なるかたちの、市街地の路上で行われるカーニバルが盛り上がりを見せている。

 この路上で行われるカーニバルとは一体どういうものか。それは主に「ブロッコ」と呼ばれる複数のグループによって主導される。サンパウロ市の場合は、多くのブロッコは基本的に音響設備を備えたトラックがその構成の中心となる。トラックの上には歌い手やバンドなどが乗っており、おそらく日本の行政当局ならば絶対に許可しないであろう大音量で音楽をまき散らしながらゆっくりと街の中を進む。音楽のジャンルはジャズやサンバ、ロック、ポップス、テクノ、セルタネージョ、アシェーなど様々だ。そして、思い思いに仮装をするなどした市民らがビールやウォッカなどを片手にそのトラックの周囲に群がり、踊ったり叫んだりしながらトラックと一緒に街の中を練り歩く。つまり、日本の多くの人達がイメージするブラジルのカーニバルとは似ても似つかないものだ。

路上カーニバルが激増 サンパウロ市内 5年前の3倍に
路上カーニバルを楽しむ人達(撮影/米沢心)

 サンパウロ市においては、ブロッコが主導する路上カーニバルは好き勝手に誰が、いつ、どこで行っても良いというわけではない。実施して良いのはカーニバル開幕1週間前の週末とカーニバル本番期間中、そしてカーニバル閉幕後の週末に限られており、各ブロッコはあらかじめ、パレードのコースや実施時間などを市当局へ届け出なければならないことになっている。

 サンパウロ市役所の発表によれば、2019年には前年の459に比べて12.4%多く、同市が路上カーニバルの実施を公式に許可した14年の172の3倍に相当する516のブロッコが同市内で路上カーニバルを行うことになっている。そして市役所は、今年は約1200万人の市民や旅行者らが、同市内の路上カーニバルに足を運ぶと見積もっている。

2019年3月2日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password