軍警官と麻薬密売人の癒着疑惑  「腐ったオレンジを取り出した」=リオ州

 【既報関連】リオ・デ・ジャネイロ州サンゴンサロ市で活動する麻薬密売人に便宜を図る見返りに同地の軍警察官のグループが賄賂を受け取っていた汚職の疑いで6月29日に行われた強制捜査では、96人の軍警察官と約70人の麻薬密売人が予防勾留令状の対象となった。国内メディアの報道によれば、このうち、30日午前の時点で63人の軍警官と22人の密売人が拘束されている。

 今回の捜査では、サンゴンサロの師団に所属する軍警察官のグループが、同市内のファベーラ(貧困地区、コミュニティ)における麻薬密売を見逃す見返りに毎週賄賂を受け取っていた疑いのほか、軍警の武器の貸し出しまで含む各種の便宜に対して金銭を要求する汚職が行われていた疑いが捜査されている。活動範囲は同市内の50以上のコミュニティにわたり、容疑の軍警察官グループに支払われていた金額は月100万レアルに上っていたとみられている。

 捜査を担当するニテロイとサンゴンサロの文民警察殺人課のファビオ・バルッケ署長は、29日に行った会見で、サンゴンサロ市のコミュニティで押収された銃器は、汚職に関与していたとされる軍警察官達により他のコミュニティで売られていたものだとの見方を示した。同署長は、「この犯罪組織は、麻薬密売人から資金を徴収するのを止めなかった事に気付いた」と強調し、「これらの腐ったオレンジを取り出した」と付け加えている。

 29日の捜査作戦は、麻薬密売人からの資金徴収を担当していた容疑者(昨年2月に逮捕)による報償付供述に基づいて行われた。同署長によると、逮捕された軍警察官の何人かは、この汚職スキームに関する新たな報償付証言を行う意向を既に表明しているという。

 同署長は、「自分の専門的な経験から言えば、密売人としての人生は短い。多くの場合、我々が捜査する必要もなく軍警察により逮捕されている。しかし、これら悪徳な警察官達は、密売人達をかばっていた」と説明している。

 リオ州公共保安局のロベルト・サー局長は、警察は自身を刷新し、正しい姿勢を持たない職員達を除くために戦っているとし、「警察のように自分の肉を切るような組織を私は知らない。容易ではないが必要である。我々は前進する。社会が我々の組織を必要としているからである」と述べている。

 同州軍警察司令官のボルネイ・ジアス大佐は、今回の逮捕に関し、「我々はいかなる不正な指揮とも妥協することはなく、悪徳な警察官が師団にいることを望まない。仮に90人、900人、9000人を排除する必要があるとしても、そのことは重要ではない。我々は組織において、そういう警察官を望んでいない。公職の義務に背く警察官は、軍警察の制服を身に着けるのにふさわしくない」と強調している。

2017年7月1日付け

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