軍警察官への恐れと不信 ファベーラ住民6千人に調査=リオ市

 米国のスタンフォード大学の貧困、暴力、統治研究所(PoVgov)が、リオ・デ・ジャネイロ市の2つの市民団体「ファベーラ(貧困地区)観測所」と「マレー・ネットワーク」と提携して実施した調査で、リオ市の貧困地区の多くの住民が軍警察に対して恐怖と不信の感情を抱いているという結果が示された。アジェンシア・ブラジルが3月28日付で伝えた。

 同調査では、2015年9月から16年2月の期間に、リオ市のファベーラの住宅を訪れ、6000人以上の住民達に公共保安への認識度に関する聞き取りが行われた。シダーデ・デ・デウス、プロビデンシア、ロシーニャ、バタン、マレーの各地区の住民が対象となっている。

 回答者のうち16%が、友人、知人、または家族の成員が警察官によって殺害されたと答えた。さらに、これまでに治安部隊により自宅に侵入されたり、自身や家族の成員が警察官に暴力を振るわれたりした事があると答えた割合は20%に上った。

 武装した強盗に襲われた経験や、犯罪者により殺害された被害者を見た、または自宅を強盗に襲われた事があると報告した割合は15%だった。

 回答者達はまた、自身が住むファベーラで活動する警察官達に関連して、コミュニティの大部分が抱いている感情について質問も受けている。回答に際しては、恐怖、敬意、不信感、賞賛、共感、無関心、無礼、憤慨など、肯定的・否定的な言葉が選択肢として示されたほか、その他の感情を言う事も可能とされた。

 調査結果では、「住民達が自身の感情を警察と関係付ける際、否定的な気持ちを言い表す事が多かった」と指摘されている。特に、恐怖と不信感が最も多く使われた言葉だったという。

 報告書によれば、調査対象者の半数の平均所得が1~2最低賃金となっている。学歴に関しては、29%が初等教育修了、26%が中等教育修了、高等教育に進学した割合は3%だった。宗教に関しては、45%がカトリック、41%が福音派と申告している。一方で、14%は他の宗教に属しており、24%は無宗教と答えている。

 同調査ではこのほか、警察官による汚職のレベルの評価についても質問された。21%が汚職が増えたと答え、22%は減少したと考えている。特にロシーニャでは、調査対象の住民の35%が、この種の汚職が増加したと述べている。調査対象のコミュニティの中では、最もこの指数が高かったという。

2018年4月3日付

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