輸入税率を0%に 電気、水素だけで動く車

ただし、完成車は免税対象外

 政府は、これまで課税率を35%としていた水素もしくは電気のみによって駆動する自動車の輸入税の免除を決定した。この決定は貿易審議会(Camex)によって27日付官報で告知された。伯メディアが同日付で伝えた。

 同日から発効した同措置では、免税対象となる自動車には1回の充電で少なくとも80キロメートル走行できることが要求されている。また、免税の恩恵を受けるには半完成車もしくは解体された状態で輸入されなければならず、いずれの場合もブラジル国内で組み立て作業を行う必要がある。

 モーターとエンジンという二つの動力源を持つハイブリッドカーに対しては、これまで通り排気量とエネルギー効率に応じて0~7%の輸入税が課せられる。

 貿易審議会は2014年9月に、外部充電機能を持たないハイブリッドカーに対する減税をすでに実施している。今回の措置の新たなポイントは、コンセントにつないで充電するハイブリッドカーにもそれが拡大された点だ。税制上の優遇措置は、乗車定員6人までの排気量3.0リッターを超えないハイブリッドカーに適用される。

 電気や水素のみによって駆動する自動車はブラジル市場ではごくわずかだが、今回の決定は、国内生産か否かにかかわらず、これまでにない他の自動車がブラジルにやって来るための道を開く。これらの環境にやさしい車は、ガソリンやディーゼルで駆動する自動車と比べると、大気中にほとんど、あるいはまったく、汚染物質を放出しないが、いまだに高額な価格が普及の最大の障害となっている。

 ブラジル電気自動車協会(ABVE)によると、国内で使用されている電気自動車及びハイブリッドカーの台数は約3000台。これに対し、国家交通局(Denatran)によると、15年9月時点での国内の自動車の総数は8970万台。電気自動車及びハイブリッドカーのシェアはわずか0.03%だ。

 現在、国内で販売されている電気自動車は、14年に22万6000レアル(約680万円)で発売されたBMWのコンパクト車「i3」のみ。一方、ハイブリッドカーはフォード・フュージョン・ハイブリッド(14万2000レアル)、トヨタ・プリウス(11万6000レアル)、レクサスCT200(13万4000レアル~)、三菱アウトランダーPHEV(19万8990レアル)、そしてBMWのi8(79万9950レアル)の5種類がある。

 今回発表された決定の中には、今のところ日本にしか存在しない水素自動車も含まれている。これは、水素燃料と空気中の酸素を混合することで発生する電力で自動車を駆動させるというものだ。この反応によって排出されるのは水蒸気と熱のみで、大気汚染の原因となる有害物質は排出されない。トヨタが昨年発売した「MIRAI」(ミライ)は、量産型としては世界初の水素を燃料とするセダン型燃料電池車だ。

2015年10月29日付

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