農薬による中毒 10年間で2.6万人

 保健省のデータに基づいて非営利調査報道団体「Publica」が行った調査で、過去10年間に国内で約4万人が、農薬にさらされた後に保健システムで診察を受けたという結果が示された。同団体が6日付で調査結果について伝えた。

 この調査は、保健省の損害報告情報システム(Sinan)に記録されている2007年から17年の期間のデータに基づいて実施された。これらのデータには、農薬を使用した多数の自殺の試みや、労働環境における中毒例も示されている。

 調査結果によれば、過去10年間に保健システムで診察を受けた約4万人のうち、吐き気、下痢、呼吸障害といった症状や、臨床検査で検知された血中および尿の生化学的な変化など、医師により中毒が確認された患者は2万6788人となっている。平均で1日あたり7人が中毒症状に陥っている割合となる。

 農薬の影響を受けた人の多くは男性で、患者の多くは初等教育未修了の学歴だったという。

 保健省の記録によれば、ほとんどのケースで患者は治癒している。中毒によるこの期間の死亡者数は1824人で、呼吸不全、腎臓疾患または肝臓損傷などの後遺症が残った人は718人となっている。

 中毒が発生する状況は様々であるが、データからは、自殺と事故という2つの主要な状況が示されている。

 データによれば、過去10年間に、ブラジル全国で1万2000人以上が農薬で自殺を試みている。このうちの1582人が死亡し、231人は治癒したものの後遺症が残っている。自殺の試みの件数はパラナ州が2140件と最も多かった。以下、サンパウロ州、ペルナンブコ州と続いている。

 農薬は、国内で自殺の試みに使用される物質の中では、ネズミを殺す薬や製品に続いて3番目に多い物質だという。国内で農薬を用いて自殺しようとした人の数は、アルコールやアンフェタミンなどの合法或いは違法薬物を乱用するケースの約8倍多いという。

 農薬による自殺の試みでは、12%が中毒により死亡している。この致死率は、薬剤を使用したケースと比較すると10倍高くなっているという。

 自殺の試みのほか、国内における農薬中毒の原因としては、事故が2番目に主要なものとなっている。07~17年の10年間に7000件以上の事故が記録されており、その過半数(62%)が労働環境における事故だったという。絶対数ではパラナ州が最も多く、同期間に1082件が確認されている。

 事故による農薬中毒は大半が完治しており、死亡したケースは32件、後遺症が残ったケースは62件となっている。20歳から39歳の年齢層が被害者の半数以上を占め、男性は女性の6倍となっている。

2018年8月10日付

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