過去最大規模の希少文献盗難 リオ連邦大で300冊以上の被害

 帝政時代の貴重な文献を所蔵しているリオ・デ・ジャネイロ連邦大学(UFRJ)ペドロ・カルモン図書館で昨年起きた盗難事件の調査が完了した。エスタード紙の先月30日付報道によれば、盗まれた希少文献は303点に上り、国内で起きた希少文献の盗難としては過去最大の規模だという。

 かつてはブラジルの大学の中央図書館であった同館から盗まれた文献の中には、初版の16巻から成るアントニオ・ビエイラ牧師の垂訓(1679年)や、17~19世紀にかけて国内の動植物や習慣を記録した欧州の旅行者達の文献で構成されたほとんど全てのコレクションが含まれている。

 また、数百枚の手描き平版画で描かれた英国のフランシス・ド・カステルナウ博物学者の希少作品「南米中央部の探検」(1850~1859年)や、アマゾンのジャプラ川とネグロ川周辺地域の先住民族を撮影した141枚の写真から成る人類学写真撮影の先駆者トーマス・コッホグルンベルグ民族誌学者の4巻で構成される本も盗まれている。

 しかし主要な標的は版画作品で、カットされて別々に売却されるのが一般的だという。

 この盗難事件は、16年中に建物のリフォームが行われていた数カ月の間に起きていた可能性があるという。図書棚は黒いビニールシートで覆われており、その中で泥棒達が犯行を重ねていたとされる。

 当初、この犯行は小規模だと考えられていた。昨年11月に、04年以来文献の盗難に関与していた図書館学部元学生ら2人がサンパウロ総合大学建築学部の作品を盗んだとして逮捕され、この2人がUFRJの希少文献5冊を所持していた事から、同大図書館の文献盗難についても調べられた。

 半年間の調査の結果、盗難規模の大きさが明らかにされている。303点の希少文献に加えて、120冊の古い文献も盗まれていた。被害総額の公式な推定値は明らかにされていないものの、盗まれた「最も希少」と指摘される27冊の文献だけでも38万~50万レアルに相当するという。

2017年5月6日付け

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