食品関連見本市「APAS」 ジェトロのジャパンパビリオンで

食品関連見本市「APAS」 ジェトロのジャパンパビリオンで
ジャパン・パビリオン

日本産和牛ブースがブラジル初登場

食品関連見本市「APAS」 ジェトロのジャパンパビリオンで
和牛ブースで木嶋、生駒、新原の3氏(左から)

 今月2日から5日までサンパウロ市内のセンター・ノルテ展示場で開催中の食品関連国際見本市「APAS」にジェトロ・サンパウロ事務所が「ジャパンパビリオン」を設置し、日本企業・団体7社が出展している。日本産和牛、スナック菓子、味噌・醤油、喜多方ラーメン、飲料等の出展企業が取引相手を求めて、活発な宣伝活動を展開している。

 今回のジャパンパビリオンで特に注目されるのが、今年2月にブラジルで日本産牛肉の輸入に向けた法制度が整い、近い将来にブラジルの高級レストラン等に登場するであろう「日本産和牛肉」。伯国での市場調査と宣伝のために一番手として、鹿児島県から伊藤ハム子会社の食肉生産企業サンキョーミート株式会社の木嶋亨専務、獣医師で鹿児島県農政部の新原慎一技術主査、畜産技師の生駒エレナ技術主査が来伯しており、同関係者を中心に話を聞いた。

 鹿児島県は、黒毛和牛、豚、鶏の飼育数が日本一の畜産王国で、今回、同県が中心となって品種改良を重ねたブランド「鹿児島和牛」を引っ提げてのブース開設となった。

 同県では、食肉輸出促進協議会が食肉生産企業をバックアップする体制ですでに和牛肉の輸出を実施しており、2015年実績でシンガポール98トン、EU(欧州連合)84トン、米国82トン、香港32・5トン、その他で計656・8トンを海外に輸出しているという。

 ブラジル出展はまだ手探り状態で、今回の市場調査で伯国での販売経路や価格を設定することになる。輸送費、保険や関税を含めた最良部位の和牛肉となると、ブラジル産牛肉の最良部位で1キロ100レアル弱、ブラジル産和牛肉の最良部位で1キロ約300レアル。こうした値段からすると、実際に日本産和牛が販売される場合には1キロ500~1000レアルといった高価格になると推定される。しかし、木嶋専務によれば、「とにかく、数字をはじき出すのはこれからだ」という。

 自動車業界に例えれば、少数の富裕層相手にイタリア製のフェラーリを売るようなビジネスになるだろうが、最初にブラジルでの宣伝活動に着手した鹿児島県和牛チームが、サンパウロやリオの高級レストランへの販売経路を確立できたとすれば、面白い日本企業の活動となるだろう。

 なお、鹿児島和牛肉のサンプルは海上運送途中のアラブ首長国連邦ドーハ港の港湾ストに巻き込まれ、冷凍コンテナの到着が遅滞。本紙が取材した2日には実物を見ることと、試食ができなかったのが残念だった。

2017年5月5日付

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