高齢者の権利侵害の通報増加 通報促進、監査強化も寄与=ペルナンブコ州

 ペルナンブコ州の高齢者に対する暴力の注意予防統合センター(Ciappi)のデータによれば、2018年上半期に同センターでは、高齢者の権利侵害に関する555件の通報を受け付けた。この数は、昨年同時期の183件と比べ3倍以上の増加となっている。国内メディアが16日付で伝えた。

 同センターを管轄する同州法務人権局によれば、通報の内容で多かったものは怠慢(135件)、虐待(106件)、経済的暴力(103件)に関するもので、放置のケースも41件報告されている。

 同局のペドロ・エウリコ局長は、今年の通報件数の増加の要因として、通報されないケースがある状況を改善するための活動を挙げる。同局長は、「多くの人々が、このようなケースでどこに助けを求めるのか知らない。センターも、訴えるその他の手段も知らない。人々は、こうした種類の暴力を訴える必要がある。ペルナンブコ州には90万人の高齢者がいる。我々は、この問題に対処するため準備しなければならない」と述べている。

 エウリコ局長はさらに、高齢者長期滞在施設(ILPIs)に対する監査活動も、通報件数の増加の要因になったの見方を示す。同局によれば、今年は州都レシフェおよび同都市圏にある10カ所のILPIsが監査対象になったという。

 レシフェ市内の施設で今月行われた監査では、80歳以上の高齢者がアクセスするための階段や階段の扉などの不備で緊急時の脱出が困難になっていることなど、いくつかの不備が特定されたという。

 消防からは、同施設内に設置されている消火器や減圧装置の数が不十分である事が指摘されている。この施設は、全ての必要な調整を行うよう指示されており、履行されない場合、2度目の監査で通知されるという。

 高齢者の権利侵害に関する通報で3番目に多かった経済的暴力については、その多くが被害者の親族または金融関連の企業により引き起こされている。

 最も多いケースの一つが、高齢者が受け取った退職金や年金を家族のメンバーが自身の利益のために使っているケースで、このほか、高齢者のクレジットカードを親族が使用して債務を抱えたり、高齢者の名義で借金して返済しないケースなども挙げられている。

 また、高齢者にサービスや融資を提供するため、金融機関などが頻繁に電話をかける事も、この種の侵害に含まれている。

2018年8月18日付

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