黒人女性が最も脆弱 他よりも50%失業しやすい

 ブラジルの黒人女性が失業者になるリスクは他の人達に比べて50%も高いということが、政府の応用経済研究院(Ipea)が10月31日に発表した調査結果で明らかになった。伯メディアが同日付で伝えた。

 ブラジル地理統計院(IBGE)が毎月実施する「全国家庭サンプル継続調査」(Pnad Continua)で集められたデータを基にした応用経済研究院の調査は、特定の地方行政区分(州)の失業率が1ポイント上昇するごとに、その地方行政区分における黒人女性の失業率が平均で1.5ポイント上昇することを示している。同調査は黒人女性、黒人男性、白人女性、白人男性というグループに分けて分析を行った。

 同調査はさらに、2014年第2四半期(4~6月)から17年第1四半期(1~3月)にかけて、黒人女性達の失業率は8.8ポイントという最も大きな上昇を見せたと指摘している。応用経済研究院によると、黒人女性の失業率は15年と16年のブラジルの景気後退が始まる以前に観測された失業率よりも80%高いという。他のグループの14年第2四半期から17年第1四半期にかけての失業率の変動は、白人男性は4.6ポイント上昇、黒人男性は7.0ポイント上昇だった。同院は調査報告の中で「調査結果は、各グループ間の失業率の違いは景気後退期の間に変化しなかった」「景気後退は失業率の上昇に対する社会経済的グループの感度に、異質性という観点で影響を与えなかった」とし、黒人女性と他のグループとの間には15年、16年の国内総生産(GDP)の縮小以前から格差があったと指摘している。

 応用経済研究院の評価では、黒人女性と白人女性を比較した場合、失業率の動きにはそれほど大きな差異は見られなかった。両グループの失業率には0.2ポイントの開きがあったが、同院はこの差について「統計的に有意ではない」とし、さらに「白人女性と白人男性の間の違いについても同様のことが言える」「二つ(白人と黒人)の男性グループの間に差異はない」と報告している。

 応用経済研究院は年齢や肌の色が異なる各グループの雇用に対して経済のパフォーマンスがどのように影響を及ぼすのかを調べ、15年、16年の景気後退のように経済がより大きな困難に見舞われている時期には「職を探すようになる人々の数、失業者がその状態にとどまり続ける期間」の両方に大きな影響を及ぼすと結論付けている。

 年齢別に見た場合、失業に最も苦しんでいるのは18~29歳の若者だ。同院の調査によると、この層の失業率はブラジル全体の失業率よりも1.7倍高い。つまり、全体の失業率が1ポイント上昇するごとに、18~29歳の失業率は1.7ポイント上昇するということだ。

 調査報告の中で応用経済研究院は「経済の変動が様々な社会経済的グループの失業率にどの程度の影響を与えるのかを知ることは、労働市場におけるこれらのグループの異質性により適した形の公共政策を設計することを可能にさせるという理由から、重要な任務である」とし、「一般的に、労働市場の状況の変化への対応においては各グループの間に何らかの異質性があるが、この異質性自体は景気後退期に大幅に変わることはない」と結論付けている。

2018年11月2日付

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