2016年日本語能力試験 ブラジル8カ所で3086人

受験者数が前年より約100人減少

 国際交流基金などが主催する2016年日本語能力試験が昨年12月4日、ブラジル全国の8会場(サンパウロ、ロンドリーナ、ベレン、リオ、ポルト・アレグレ、ブラジリア、サルバドール、マナウス)で行われた。ブラジル日本語センター(立花アルマンド理事長)よると、16年の受験者数は全体で3086人だったとし、昨年より98人減少している上に過去4年で最も低い数字となっている。カテゴリー別では、最上級のN1と初級のN4、N5が減少しており、ブラジルの経済不況もある中で、同センターでは懸念を示している。

 地域別の受験者数は、サンパウロ(2023人=54人減)、ロンドリーナ(218人=20人減)、ベレン(87人=17人増)、リオ・デ・ジャネイロ(269人=36人減)、ポルト・アレグレ(122人=7人減)、ブラジリア(204人=27人増)、サルバドール(49人、28人減)、マナウス(114人=3人増)となっており、5会場で減少傾向となった。

 特にサンパウロ、リオ、サルバドールの減少が顕著で、サンパウロは前年対比54人の減少となっている。

 また、カテゴリー別では、最上級のN1(312人=20人減)、N2(414人=15人増)、N3(594人=20人増)、N4(813人=32人減)、N5(953人=81人減)。初級のN4とN5の減少が激しく、中でもN5が前年対比で81人も減っている。

 これらの結果についてブラジル日本語センターでは全体的な傾向として、「毎年、多少の変動はあるので、一概に言えないかもしれないが、N4とN5の減少が気になる」とし、その原因として日本語学習者の減少やブラジル経済不況の影響で受験を控える傾向にあるとして、懸念を示している。

 また、N1とN2レベルで以前は日本からの帰国子女が受験する傾向があったが、現在は目立たなくなっていると見ている。

 さらに、地域的な傾向としては、「受験者が100~200人の会場なので、変動はやむを得ない」としながらも、ブラジリア、ベレンとマナウス会場で受験数が増加していることに、「日本語の広がりが感じられる」としている。

 一方、リオ、サルバドール、ロンドリーナでの減少について同センターでは「リオの場合は日本語教師研修会がブラジリアと同じ地区となっている。2カ所を合計すると(前年比では)変わらない。荒っぽい見方だが、これを一つの地域として見た場合は変化はない」との見方を示している。

 そのほか、今回の日本語能力試験で気付いた点として同センターでは、N1レベルになると「力試し」として定期的に受験する日本語教師もおり、今回は数年ぶりで複数の教師が受験していたという。また、半年前に日本から、母親の実家がある地方都市に帰伯した女子高生がサンパウロで受験していたそうだ。その女子高生は地元の非日系人の高校教師から同試験を勧められたとし、「日本語能力試験がブラジル社会に徐々に浸透しつつあるという希望と、日本からの帰国子女にとっては自信につながる役割も担っているのではないかということを感じた」とセンターでは話している。

2017年1月28日付

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