3様式で先没者を弔い ポルト・アレグレで合同慰霊祭

3様式で先没者を弔い ポルト・アレグレで合同慰霊祭
合同慰霊祭の様子

日本人の全てを受容する寛容さ

 南日伯援護協会(樋渡ミウトン会長)主催の先没者追悼法要合同慰霊祭が、5日午前9時から南大河(リオ・グランデ・ド・スル)州ポルト・アレグレ市内の同協会会議室で行われた。在ポルト・アレグレ領事事務所の近藤猛所長はじめ、同市近郊から約40人が駆けつけ、カトリック、プロテスタント、仏教の3様式で当地の先没者を弔った。

 毎年行われる同合同慰霊祭は、今年も3様式で行われ、昨年の慰霊祭からこの日までの間に亡くなった10数人の日系人を含む先没者を追悼した。

 最初にオプス・デイ属人区の湯川丈一司祭が、南リオグランデカトリック大学名誉教授の森口幸雄氏と共に、カトリック式のミサを執り行った。湯川司祭は、霊魂は輪廻転生するのではなく、肉体が滅びた後も、「亡くなった人はみんなここにいます」と語りかけ、友人や親族を失った生者に寄り添うように、先没者を弔った。

 続いて、サンパウロ市から駆け付けた日系ルーテル・サンパウロ・キリスト協会の徳弘浩隆牧師が礼拝を行った。「私たちの国籍は天にある。神から見たら一つ」と説教し、「私たちの悲しみに対して一緒に涙を流し、一緒に笑いながら帰れれば、今日は良い日ではないか」と合同慰霊祭の場らしい寛容さを参加者に説いていた。

 最後に、慈水禅堂のアンデレイア創徳氏が仏教式の法要を行った。昨年の同慰霊祭からこの日までに亡くなった10数人を含む故人の名前も読み上げられ、般若心経の読経の中、参加者全員が焼香を上げた。創徳氏は同慰霊祭後、「カトリック、プロテスタント、仏教が共に参加するのは美しいこと。呼んでいただいたことに大いに感謝するし、日系社会に関われることは私にとっても非常に名誉なことです」と語っていた。

 同慰霊祭終了後参加者は、ポルト・アレグレ婦人会によって用意された昼食を楽しみ、懇談した。

 参加した近藤所長は本紙の取材に応じ、「1956年に南大河州に移民が始まって今年で61年。亡くなられた先没者が随分と多くなってきた。そうした方々に感謝を込めた。3つの様式で慰霊祭が行われるのはとても珍しく、日本でも見たことがない。去年から参加し、今年で2回目だが、とても感動している」と語った。また、3つの宗教が合同で行われたことに関しては、「居間兼、台所兼、寝室という風に一つのスペースを使うのは日本文化に通ずるのではないか。日本人の全てを受容する寛容さが現れている」と指摘した。

 ポルト・アレグレ在住の和田好司さん(77、兵庫)は、「(3つの宗教が合同で行われるのは)ブラジル(日系社会)らしく、誰からも文句も出ないし、良いこと」と話し、「ポルトガル語で行われた仏式の法要が逆に分かりやすかった人もいた」と微笑んでいた。

2017年8月11日付

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