4日連続5チームに参加 日本人打楽器奏者のCatoさん  今年も聖市カーニバルに出場

4日連続5チームに参加 日本人打楽器奏者のCatoさん 今年も聖市カーニバルに出場
カーニバルを前に聖市内で取材に応じたCatoさん(6日)

 今回で4回目の来伯となったプロ打楽器奏者のIsao Catoさん(35、東京)は、9日夜から始まるサンパウロ(聖)市でのカーニバル出場を前に、練習に余念がない様子だ。今年は1軍の「エスペシアル」から6軍の路上でのカーニバルと9日から12日までの4日間連続でバテリアとして各チームに出場するという。また、滞伯中の今年1月には、自身が日本で結成しているサンバチーム「Japa Bloco」のオリジナル曲として、日本移民110周年とブラジル奄美移民100周年をテーマにしたCDも聖市で制作している。カーニバル本番に向けて、意気込みや今後の抱負など話を聞いた。

 遺伝性の視野狭窄(しやきょうさく)障害を持つIsaoさんだが、今年は聖市のカーニバルでエスペシアル(1部)・チームの「アカデミコス・ド・ツクルビー」、昨年2部(アセッソ)からエスペシアルに昇格した「インディペンデンテ・トゥリコロル」をはじめ、3部の「モーロ・ダ・カーザ・ベルデ」とアーティスト中心の「Mono Bloco(路上カーニバル、今月4日に出場済み)」のほか、4部の「プリメイラ・ダ・シダーデ・リーデル」、6部の「TUP」と9日から12日までの4日間続けて、バテリアとして出場する。

 2016年9月から東京都の国立(くにたち)音楽大学に通っているIsaoさんは、下部チームでもカーニバルに参加する理由について、同大学での修士論文として伯国のカーニバルを取り上げ、自身の体験調査を通じて学位を修得することを主な目的にしているという。

 「日本でカーニバルと言うと一般的には、『リオのカーニバル』しか知られておらず、(現在は大規模になった)サンパウロのカーニバルでさえ、地方のカーニバルと思われがちです。また、4部や6部のチームは(サンボドロモではなく)街の路上で行われ、情報そのものも少ないですが、サンバのリズムを研究するにあたって、すべてのカーニバルを知っておきたいとの思いがあり、調査ということでこういう形になりました」と説明するIsaoさん。今回は昨年11月下旬から来伯し、各チームとコンタクト(接触)して練習に参加するなど積極的に活動してきた。

 その一方で、「各チームには(出場するために)筋を通しているつもりですが、カーニバルは皆で作り上げるものとして何カ月も前から練習している中で、(数カ月前に来伯して参加することに)各チームに対して申し訳なさも感じます」と率直な思いも語る。しかし、各チームからは「お前にはぜひ、出場してほしい」と積極参加を求められており、プロの打楽器奏者としての腕が認められている。

 今回の来伯では、昨年12月に「ファブリカ・デ・サンバ」という1~3軍までの有名エスコーラ約数十チームが出場したパレードにも参加したほか、今年1月初旬には自身が16年7月に日本で結成したサンバチーム「Japa Bloco」のオリジナルCDもブラジル人スタッフの協力を得て聖市で制作した。

 同CDは、今年のブラジル日本移民110周年をはじめ、Isaoさんの妻が鹿児島県奄美大島に縁があることから、ブラジル奄美移民100周年など日本移民をテーマにしたもの。聖市でのカーニバル終了後、今月下旬に帰国するIsaoさんは奄美大島も訪問し、3月中旬に東京で同CDの発売イベントも開催するそうだ。

 「サンパウロのカーニバルではまだ日本人・日系人の参加が少ない中で、日本人として認めてもらえるように少しでも貢献できたらと思います」と語るIsaoさんは今後、リオやサルバドールでのカーニバル参加も視野に入れるなど、さらなる意欲を見せている。

2018年2月9日付

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