ES州軍警ストで治安悪化 地元日系人らも募る不安感

ES州軍警ストで治安悪化 地元日系人らも募る不安感
軍警ストの影響を受けるビトリア日系協会(2013年7月本紙撮影)

 エスピリト・サント(ES)州の州都ビトリア大都市圏及び同州地方部の諸都市で、4日早朝から行われている軍警の給与調整などを求める家族たちによる抗議行動の影響で、同地域では9日現在も混乱が続いている。

 ビトリア市に住む70代の日本人1世の話によると、市内には同州の軍警察官の姿がなく治安が悪化しているとし、暴動により商店街が襲われるなどの被害も発生。今週(6日)に入ってから商店のほとんどが閉店している状態だという。そのため、市街地には人通りや車がほとんどなく閑散としており、よっぽどの急用がない限り、市民の多くは自宅に留まっていることが多いそうだ。

 また、市内バスも週末から8日まで運行しておらず、9日早朝から運行される予定だったが、9日午前10時現在で市内バスは動いていない様子。さらに、同州の軍警が活動していないため、ES州政府の要請で近隣の他州からの軍警隊員や軍が派遣されているとし、軍人によるトラックでのパトロールが行われている状態だ。

 前述の1世によると、8日には少し落ち着きを取り戻し、ビトリア市内のスーパーマーケットが一部で開店。食料品や生活用品を買いだめする人々で店内は、「盆と正月が一緒に来たみたいに、長い列ができていた」と話していた。

 これらの影響で地元日系団体のビトリア日系協会(中村英樹会長)では安全対策のために、今年から生徒数が約80人と増加している日本語学校の授業を月曜日から水曜日(6日~8日)まで休校し、土曜日(11日)の授業を実施するかどうかを現在、検討している。また、7日に行われる予定だった日本語学校の職員会議と8日夜の役員会を中止し、今後の動きを見ている状態だという。

 「軍警の家族たちが州政府の建物の前でデモを行っているが、州政府は税収が見込めない中で軍警の賃上げをする手立てがないと発表しており、今後の話し合いがうまく進むとは思えない。先行きが分からないので、これからどうなるのかという不安が大きい」と地元からは、懸念する声が出ている。

2017年2月10日付

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