101歳の岩坂保さん 『アマゾンの闇鍋』出版 自身の人生描いた著書

熊本県玉名郡南関村(旧大原村)出身の岩坂保さん(101歳)が、自身の生涯を描いた著書『アマゾンの闇鍋』を出版した。
岩坂さんは同県玉名中学校を卒業後、1935年に福岡県大牟田市に転住。その後、42年に甲種幹部候補生に合格し、水戸陸軍無線通信学校に入学、水戸南飛行場などに勤務した。
終戦後の54年、ブラジル渡航を決断し、翌55年にベレンに到着。ベルテーラのゴム園に入植した後、自由移民としてアレンケールに移住して精米・運送業に従事していた。2003年にはベレンに転住し、製薬・香料の原料となるクマルを扱う商売を展開して成功を収めた。
同著は、岩坂さんが90歳を過ぎた頃から書き始めたそうで、今年3月に原稿執筆・校正などが完成し、出版作業に移っていた。なお、自費出版のため、一般に販売するかは未定となっている。
まえがきには「読者のみなさまにブラジルの魅力が伝われば幸いです。アマゾンの混沌をお楽しみください」と岩坂さんの想いが綴られている。
2018年9月20日付
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