19歳のブラジル国民 4割近くが中等教育未終了=NGO調査

 教育関連NGO(非政府組織)「トドス・ペラ・エドゥカソン」がブラジル地理統計院(IBGE)のデータを基に行った調査で、ブラジルでは19歳の4割近くが中等教育を修了していない状態にあるという結果が示された。同団体が18日に発表した調査結果の概要を国内メディアが同日付で伝えた。

 この調査は、IBGEによる全国家庭サンプル調査の2012年から18年のデータに基づいて行われたもので、適切な年齢での基礎教育修了に関するモニタリングの一環として同団体が実施している。

 調査結果によれば、現在19歳のブラジル国民(約320万人)のうち、中等教育を修了している割合は63.5%で、36.5%(約110万人)は修了していない状態にある。

 19歳で中等教育を修了している割合は増加傾向にある。12年のデータではこの割合は51.7%で、16年は59.2%だった。

 しかし同調査では、この年齢の若者達の就学を維持させるという課題も明らかにしている。中等教育未修了の19歳の若者のうち、62%(70万人)は既に就学しておらず、このうち55%は初等教育の段階で学校に通わなくなったという。

 調査で示された指標は、11年に定められた国家教育計画の目標から大きく離れている。同計画では5つの目標のひとつとして、22年までに19歳の若者の90%が中等教育を修了していることを掲げている。

 適切とされる年齢と学年とのずれは、学生の肌の色や居住エリア、居住している州によって違いがみられる。

 適正な年齢での中等教育修了の割合は、白人は73.6%であるのに対し、褐色人は57.7%、黒人は53.8%となっている。都市部に居住する19歳の若者の場合は修了の割合が66.4%だが、農村部では47.4%と低くなっている。

 州別では、バイーア州とセルジペ州で19歳で中等教育を修了している割合が低く、それぞれ43.3%、46.2%となっている。最も高い州はサンパウロ州(78.3%)で、連邦直轄区(76.5%)が続いている。

 一方、この調査では、全ての州において適切な年齢での中等教育修了者が増加している事も示されている。

 最も増加率が大きかった州はペルナンブコ州で、12年から18年にかけて25.3%増加した。18年は19歳の若者の67.6%が基礎教育を修了している。最も増加率が小さかった州は、18年に59.9%に達したエスピリト・サント州で、12年と比べた増加率は2%となっている。

 同NGOによれば、落第と中退に関する指標が、適正な年齢で基礎教育を修了する事の困難を示しているという。

 中退と落第を合計した割合は、初等教育3年生の段階で10.5%に達している。2年生の段階ではこの割合は2.8%にとどまっている。初等教育6年生では15.5%に増加している。中等教育1年では23.6%に達しており、ほぼ4人に1人の割合となっている。

2018年12月22日付

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