2審有罪のルーラ元大統領 クリチバの連邦警察に収監

2審有罪のルーラ元大統領 クリチバの連邦警察に収監
ABC金属労組前での演説後、支持者に囲まれるルーラ氏(Foto Ricardo Stuckert)

 【既報関連】収賄と資金洗浄で禁錮12年1月の2審有罪判決を受けたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領が、7日夜、パラナ州クリチバ市の連邦警察施設に収監された。1審で有罪判決を言い渡した連邦第13裁判所(クリチバ市)のセルジオ・モロ判事が5日夕方にルーラ氏の暫定的な刑期開始を決定し、6日午後5時までに同連邦警察に出頭するよう命じていた。大統領経験者が一般犯罪で収監されるのは初めてとなる。国内メディアが伝えた。

 ルーラ氏は昨年7月、ペトロブラスとの契約に関する便宜の見返りに建設企業からサンパウロ州グアルジャーのマンション居室の形で不正な利益を受けたとして、モロ判事から禁錮9年6月の有罪判決を言い渡された。その後、今年1月に連邦第4地域裁判所で行われた2審で、1審の有罪判決が3判事全員により支持され、刑期は1審より長い12年1月とされた。判決ではさらに、2審の申し立てに関する司法手続き終了後に暫定的な刑期開始が可能とされた。

 2審有罪判決後の暫定的な刑期開始は、2016年に行われた連邦最高裁判所の審理で過半数の判事により可能との判断が示されている。ルーラ氏の2審への申し立ては3月26日に却下された。ルーラ氏の弁護側は、同氏の収監は全ての段階の裁判所で上訴の可能性がなくなった時点で可能として、司法高等裁判所と最高裁判所に予防的な人身保護令適用を請求したが、いずれも却下された。最高裁が人身保護請求を却下した後の5日、連邦第4地裁から通知を受けたモロ判事がルーラ氏の収監を決定した。

 ルーラ氏はモロ判事が指定した6日午後5時までにクリチバの連邦警察に出頭せず、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市のABC金属労組の建物に滞在を続けた。その間にルーラ氏の弁護団が司法高裁、最高裁へ再び人身保護請求を行ったが、いずれも却下された。ルーラ氏は7日午後、昨年2月に死去した夫人の誕生日に合わせた追悼ミサに出席後、金属労組前で演説。その後、同日夜に連邦警察の車両でサンパウロの連警へ移送され、同所からクリチバの連警へ移送、収監された。

 ルーラ氏は収監後も、上級裁判所への上訴が可能となっている。約1時間にわたる金属労組前の演説で同氏は、自身の潔白を訴え、逃亡したとの見方を否定。自身が無実であることを証明するため出頭すると述べた。金属労組の周辺には5日夜から多数の支持者が集まり、建物の周囲を埋めた。ルーラ氏は当初、車で金属労組を出ようとしたが、支持者らにより妨げられ、最終的に徒歩で近隣の建物に移動後、午後7時前に同所で待機していた連警車両に乗り込んだ。ルーラ氏がクリチバの連邦警察施設に到着する際、集まった支持者と警察の間で混乱が発生し、複数の支持者が負傷した。

 ルーラ氏は、クリチバの連邦警察施設内に用意された1室に収容されており、8日には弁護士の訪問を受けた。訪問後、弁護側は今後もルーラ氏収監の解除に向けた法的措置を採る意向を示している。

 最高裁では現在、2審有罪判決後の暫定的な刑期開始について、その合憲性の確認を求める訴えが起こされている。それらの訴えが最高裁で取り上げられる可能性については、現時点では不透明な状態となっている。

2018年4月10日付

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