20店舗の閉鎖発表 書店チェーン最大手

 ブラジル最大の書店チェーン「Saraiva」(以下、サライバ)は10月29日、国内で展開している84店舗のうちの20店舗の閉鎖を進めていると発表した。

 同日付などで伝えた伯メディアによると、サライバは発表の中で「当社は自社の将来への投資を続け、すべてのプラットフォームにおいて顧客に対応するためにますますオムニチャネル化を進めるなど、デジタル化戦略を強化する」と述べ、実店舗やオンライン店舗をはじめとするあらゆる販路を使って顧客にサービスを提供するための変革を進めていると説明。さらに、今後は「当社の本質を表し、今日ネット上で最も売れている分野である書籍市場にビジネスを集中させる」と明かした。

 サライバは2018年第2四半期(4~6月)に3760万レアル(約11億円)の損失を出した。17年第2四半期の損失額はこれの半分以下の1660万レアルだった。また、18年第2四半期の純売上高は17年同時期に対して1.6%減の3億6450万レアルにとどまった。実店舗による売り上げが2億2790万レアルと17年同時期を4.1%下回った一方で、電子商取引による売り上げは1億3650万レアルと前年同時期に対して2.9%伸びた。

 サライバが店舗閉鎖を発表する数日前には、ブラジルの大手書店チェーンの一つである「Livraria Cultura」(リブラリア・クルトゥーラ)が裁判所に対して民事再生手続の申し立てを行ったと発表していた。両チェーンは経営的に非常に厳しい状況に置かれており、このところの数カ月間は出版社をはじめとする商品供給者に対する支払いができていない。

 ブラジルの出版市場が直面している危機的状況はこの先さらに悪化するものと思われる。

2018年11月2日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password