2010年6月29日付け

 日本文化を無くさないために「日本語学校」をつくっても、ブラジル人に敬遠され、結局は続けていくのは難しくなる。それならブラジルの学校をつくって日本の教科を入れることで日本文化を伝えていけばいいと考えたと安楽校長は話していた。今後の展望としては大きな学校にするよりも、生徒や保護者との連帯を大切に考えている様子だった。親の顔を見て、すぐ生徒の顔が浮かぶことが理想だと話し「先生、今日息子が風邪を引いたので休みます」と言われて「お子さんの名前は」と聞くようではいけないと。隣近所の名前さえ分からない日本の都会とは大違いである。古き良き昭和の日本を思い出した。
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 ジェトロ所長としてだけでなく、ブラジル日本商工会議所の日伯経済交流委員会および会議所70周年委員会で委員長を務めるなど、日伯間の交流促進に尽力してきた佐々木光氏に、中韓両国のブラジルでの台頭について尋ねたところ、「たしかに韓国企業が伸びているが、日本とブラジルはもっと深い所、例えば農業などの深い部分で繋がっている。表面的な企業の躍進などでは国同士の関係は判断できない」と、同氏は先駆移民が築いた礎の上に成り立っている日伯関係の強固さを強調した。目先のそろばん勘定ではない「深い所」に目を向けてきたことがうかがえる一言だろう。
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 日本がワールドカップ予選リーグを勝ち上がった。最終予選の対デンマーク戦では実力差を見せ付けての完全勝利。日韓大会時の予選通過や米国オリンピックでの対ブラジル戦「どさくさ紛れ勝利」とは訳が違う。まさしく日露戦争や真珠湾攻撃以来、日本が欧米に勝った瞬間で、なぜか力道山が空手チョップでシャープ兄弟をフォールした時の感動まで蘇ってきた。さて、これから日本のサッカーは厳しいことになる。日本が弱くないとなれば欧州や南米の強豪国も反則含みの危ないプレーを日本に仕掛けるだろう。白人や黒人に比べ華奢な肉体の日本人がこれにどう対処するか見ものだ。
2010年6月29日付

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