5年ぶりに前年比増 今年の伸びは二けた見込む 新車販売

5年ぶりに前年比増 今年の伸びは二けた見込む 新車販売
2017年の新車販売数(登録ベース、Fenabraveまとめ)
 

 ブラジル国内の新車販売台数が5年ぶりに前の年を上回った。全国自動車販売業者連盟(Fenabrave、自販連)が4日公表したデータによると、2017年1~12月の新車販売台数(登録ベース)は乗用車と軽商用車、トラック、バスを合わせて223万9403台と、16年の205万240台を9.23%上回り、泥沼からようやく少しだけ抜け出した。

 12年に前年比4.65%の伸びを記録して以降、ブラジルの新車販売台数は13年に同0.91%減、14年に同7.15%減、15年に同26.55%減、16年に同20.19%減と4年連続で沈み続け、市場規模は一昔前のレベルにまで縮小した。

 4日付伯メディアによれば、自販連のアラリコ・アスンソン・ジュニオル会長は「比較のベース(となる16年の数字)が低水準ではあったが、(昨年の)増加は4年間の落ち込みの後だけに重要だ。我々は大きく、驚異的な回復を見せた」と17年の結果を高く評価。物価上昇率の低下や金利引き下げ、法人と個人の両方でデフォルト(債務不履行)指標が改善したことによる信頼感の回復などが昨年の新車販売にプラスに作用したとの見方を示した。

◆「直販」大幅増、「小売」微減

 乗用車と軽商用車だけを見た場合、17年の販売台数の伸びは前年比9.36%増と、トラック、バスを含む全体の伸びよりもわずかに大きかった。ただし、その伸びを支えたのは販売店が個人客、つまり一般消費者向けに行う「小売販売」ではなく、自動車メーカーがレンタカー業者やフリートユーザー(運送会社等)、農業生産者といった法人客など向けに行う「直接販売」だった。自販連によれば、小売販売によって売られた新車の数は130万3558台と16年に対して0.3%減少、一方の直接販売は86万8676台と前年を27.9%上回った。

 なお、法人による需要がより大きい軽商用車を除いて乗用車だけを見た場合は小売販売が7.8%増、直接販売が14%増と、いずれも16年を上回った。

◆最多は今年もオニキスとストラーダ

 年間販売台数が最も多かった車種は、乗用車は3年連続でゼネラル・モーターズのオニキス(GM ONIX)、軽商用車は12年連続でフィアットのストラーダ(FIAT STRADA)だった。販売数は、オニキスが前年比23.0%増の18万8654台、ストラーダが同7.7%減の5万4870台。日本のメーカーの中ではトヨタ自動車のカローラとハイラックスがそれぞれの部門で最多だった。カローラの販売数は前年比2.2%増の6万6188台、ハイラックスは同1.0%増の3万4368台だった。

 ちなみに、小売販売における最多はオニキス(12万2082台、前年比12.4%増)とハイラックス(2万7534台、同7.5%減)、直接販売での最多はオニキス(6万6572台、同48.7%増)とストラーダ(4万9829台、同10.1%増)だった。

 また、乗用車と軽商用車を合算したメーカー別シェアの上位3社はGM(18.14%)、フィアット(13.41%)、フォルクスワーゲン(VW、12.53%)と、16年と変わらない並びだった。日本のメーカーはトヨタ(8.75%)が前年の5位から6位へ下がり、ホンダ(6.03%)は前年と同じ8位を維持、日産自動車(3.63%)は9位から10位へ後退した。

◆18年は250万台を期待

 アスンソン氏によれば、自販連は18年の新車販売台数を17年比11.8%増の250万台と予想している。市場の回復が加速し、昨年よりもさらに大きい二けたの伸びを見せるとの予想だ。しかし、回復の勢いが増しても、12年に到達した380万台という史上最多記録にはまだまだ手が届かない。アスンソン氏は、今から6年前に到達したピークのレベルにまで市場が回復するには時間がかかり、そのレベルに戻るのは25年以降になるだろうと考えている。

2018年1月13日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password