文協図書・映画便り 『百歳になる条件』 気張らないで自然体で生きる

 世界一の長寿国日本人の昨年度平均寿命は、男性80・90歳、女性87・05歳に。今や100歳を超えた人々も6万5700人に達している。最近は食料事情の改善、医薬・医療の向上、生活習慣の見直しなど種々の条件が重なって、ブラジルも遅ればせながら長寿社会への道を歩んでいる。巷では「アンチエイジング」「健康寿命」などの言葉が飛び交い、老後の生活への関心がますます高まっている。この世に生を享けて生きている以上、他人に迷惑を掛けないで自立して元気で人生を全することが我々の願いと言えよう。

 『スーパー百歳が実践する健康法』の著者、伊田欣司医学博士が世界最高齢のスプリンター、106歳の宮崎秀吉さんを紹介している。現在106~109歳のクラスで100m(42秒22)・砲丸投げ(3m22)の世界記録保持者(ギネスブック登録)である。宮崎さんは小学校の先生を65歳で定年退職し、72歳の時「何か日本で一番になる趣味」を探し始め、書道・俳句・園芸・囲碁に打ち込んだが、日本一にはなれそうにないと感じ、自分一人でできる陸上に行きついたと言う。性格は「几帳面で負けず嫌い、周りの人から変人と言われるほど。酒も煙草もやらず、曲がったことは嫌いで、よく働らいた」とのこと。

 長岡三重子さん(102歳)は世界最高齢のスイマー。短水路(25mプール)女子1500m自由形(100~104歳)で1時間16分の世界記録保持者である。長岡さんが水泳を始めたのは80歳で膝を痛めて不自由を感じていたが、「リハビリのつもりで水泳を始めたが若い頃能楽(観世流)をならっていたお蔭で上達が早かった。家事にしろ水泳にしろ運動量が多いから食欲が出る、良く食べると元気になりよく眠る、そういう好循環ができている」という。

 ブラジルの日系人の中にも彼らに劣らぬ松島巧という強者がいる。松島さんはギネスブックにマスターズ陸上競技世界ランキングの80~85歳の部、円盤投げ(33m90)・やり投げ(37m82)の種目で世界記録保持者として登録されている。イビラプエラ陸上ベテラーノ会のメンバーで、毎日曜日にはグランドで黙々と練習に励んでいる普通どこでも見られる好好爺さんである。

 どうやら、壮健にして老後の人生を楽しんでいる先輩の共通点は(1)腹8分目、精製されていない玄米・そばなどを常食、ビタミンD・B群を執るよう心掛ける。味噌汁・納豆・ぬか漬けなど発酵食品を食す(2)毎日適度の運動を楽しみながら続ける(3)人との付き合いは5割、ある程度の距離感をもって、少しさぼるといった心の余裕をもって、自然体で(4)プラス思考。人生は移り変わるのだから、今と未来を楽しむために嫌な過去を手放す、ことのようだ。(か)

【文協図書館のお知らせ】
 通常開館日=火曜日~土曜日の午前9時~午後5時30分。日曜祝日及び月曜日は休館。

【秋の古本市のお知らせ】
 4月30日(日)午前9時~午後3時。文協展示室(図書館階下)で。

【ボランティア募集】
 古本市の準備、当日の販売をお手伝いいただける方を募集しております。

 4月29日(土)午前9時集合。書籍整理、会場設営。30日(日)午前8時30分集合、書籍販売。詳細、問い合わせは、文協図書館(電話11・3208・1755)まで。

2017年4月6日付

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