APPC ピラール・ド・スールで第12回果樹栽培技術交流会

APPC ピラール・ド・スールで第12回果樹栽培技術交流会
ビワの病害虫対策について説明する浦田さん(右端)とセルジオ技師(その左)(提供写真)

 サンパウロ(聖)州柿生産者協会(APPC)主催の第12回の果樹栽培技術交流会が去る4月27、28両日、聖州ピラール・ド・スール市を中心に開催された。国内外から約160人の参加(ボリビア・サンフアンからも8人が参加)で盛大に現地で同交流会が行われた。

 開催初日には、APPCの選果場で午腸(ごちょう)修二会長の開会のあいさつの後、日程説明が行われ、早速、森岡明APPC農協長の果樹園に移り、研修が始まった。

 最初に、果樹園に施す堆肥つくりの実践が行われ、見学者が目を見張った。森岡さんの後継者の多門君がJICAシニア・ボランティアの浦田昌寛さん(71、熊本)から指導を受けた「エヒメーAI」を有効利用した堆肥つくりを披露した。

 それによると、「エヒメーAI」の中で活動する有効菌(納豆菌、乳酸菌、酵母菌)などの利用により悪臭が少なく、ハエなどの害虫の発生も抑えられ、堆肥製造に係る期間も短縮されるとの報告があり 注目が集まった。

 次に「金星(きんせい)」の園に移り、その生産管理技術を園主の森岡さんより、金星とはカンキツ類の日本で開発されたデコポンの仲間だと説明された。

 森岡さんによれば、金星は主に9~1月頃の端境期に収穫できる糖度の高い果実(TEMPOLONA)で糖度13%以上、クエン酸1・0以下、大きさ300グラム以上を特別に選別したもので、高価格で販売されているという。

 金星は、2003年にもJICAシニア・ボランティアとしてピラール・ド・スールで技術指導した浦田さんが試作品種として導入したカンキツ類で、一早く高接ぎして同地に合うか検討された。その結果、適地性があり、高収量と高い品質の果実が収穫できるという確証ができ、苗木生産からはじめ今まで5万本を作り生産者に増植を進め、今日に至りAPPCの看板商品にまで成長したという。

 しかし、近年はグリーニングという病気に侵されはじめ 栽培環境はピンチだという話もある。行政を含めた緊急の対応策が待たれるところだ。

2018年5月22日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password