LGBTへの暴力47%増加 カンピーナス

 サンパウロ市内では先日(18日)、今年で21度目の開催となったLGBT(性的少数者)プライドパレードが行われ、報道によると約300万人がこのパレードを楽しんだ。この事実だけを見ると、ブラジルの社会はレズビアンやゲイ、バイセクシャルなどの性的少数者に寛容であるかのように思えるが、果たして本当のところはどうなのか。

 21日付の伯メディアによると、サンパウロ州のカンピーナス市を中心とする大都市圏では2012年から16年にかけて、性的少数者らに対する暴行事件の告発件数が47%増加、357件に達した。

 同市のLGBT照会センターでコーディネーターを務めるバウヂネレ・サントスさんは「驚くべき数字だ。我々はこれだけの人達が性的少数者であるがために暴力に苦しんでいるということを考える必要がある」と訴える。同センターはカンピナース市の市民・障害者権利局とつながっており、犯罪被害者に対応するために展開された数々の公共政策はこれらの記録をベースとしている。サントスさんは「告発することが重要だ。我々は常にこれらの人達がそれぞれの人生を平穏に送るためにどのような手助けができるかを考えている」と話す。

 サンパウロ州は州法10948号(Lei estadual no 10.948, de 5 de novembro de 2001)で、「ホモセクシャル、バイセクシャル、もしくはトランスジェンダーの市民に対して行われた加害的、差別的行為すべて」に対して懲罰を与えると定めている。しかし、この法律を知らないこと、そして暴力に対する恐怖が、多くの被害者達を泣き寝入りさせてしまっている。

 軽食店で接客係として働くマリオ・ゴメスさんはドラァグクイーンとしてショーを行っている。マリオさんはこれまでに、性的少数者に対する偏見によって職を失い、女性の服を身に付けていたことで学校を退学させられたという経験を持つ。また、顔面に2発のパンチを食らうという身体的暴力の被害にあった匿名の女性は「私が私であることに対する嫌悪を(殴った者の)手に感じた」と話す。

 大カンピーナス都市圏におけるLGBTに対する暴力の告発件数は12年243件、13年278件、14年293件、15年319件、そして16年357件と年々増加している。

2017年6月22日付

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