LGBTを受入れるのは「自分に近しい人でない場合」

 サンパウロ市では次の日曜日(6月3日)に、今年で22回目の開催となる性的少数者(LGBTs)プライドパレードが行われる予定だ。市内中心部のパウリスタ大通りを起点とする同パレードには毎回、市内外はもちろん国外からも大勢の人々が集まり、参加者もしくは観覧者として街頭を埋め尽くす。ある年のサンパウロ州軍警察の発表によれば、その数は350万人にも上った。

 そんな世界最大規模のLGBTプライドパレードが毎年行われるサンパウロ市は、性的少数者らに対する差別や偏見が極めて小さな街、というイメージで語られることがある。しかし、23日付伯字紙の報道によると、そのイメージと実態の間には決して小さくない開きがあることをある調査結果が示している。

 サンパウロ市が公平で持続可能な都市になることを目指して様々な活動を展開する、政党や宗教などの垣根を超えたネットワーク「Rede Nossa São Paulo」(以下、ノッサ・サンパウロ)が実施した調査によれば、サンパウロ市は性的少数者に関する問題に対して「腰が引けた感じで好意的」であるという。

 回答者の90%が自身を「異性愛者である」と申告した同調査のデータは、サンパウロ市民の半数は同市を「寛容な街」だと考えていることを示している。しかし、ノッサ・サンパウロのマネジャー、アメーリコ・サンパイオ氏は、実際にはそうではないと指摘する。同氏は「偽善だ。人々は寛容な街だと考えているが、市民10人のうちの8人は同性同士の2人が公衆もしくは家族らの目の前で愛情表現をすることを受け入れない。彼らは自分に近しい人がそうである場合、受け入れない」と話す。

 同調査はまた、これまでに性的少数者に対する偏見に基づく状況を目撃、または身をもって経験したことがあるという人が、サンパウロ市民の過半数(51%)に上っていることをも示している。特に、大学を含む学校内においては、39%の人達が性的少数者らに対する偏見の現場に居合わせたことがあるとしている。職場で目撃したという人は35%、家庭内でそういう状況に居合わせたという人は34%だった。

 同性愛者のカップルが養子縁組をして子を持つことについてはサンパウロ市民の51%が「賛成」との考えを示し、21%が「反対」、23%が「賛成でも反対でもない」、5%が「分からない」と答えた。

 同性同士が公衆の面前で愛情表現を示すことについては38%が「反対」した。「賛成」は23%、「どちらでもない」は33%、「分からない」は5%だった。

 また、利用者の性別を問わない男女兼用(ユニセックス)のトイレについては半数を超える52%が「反対」を表明。「賛成」は20%、「どちらでもない」は24%、「分からない」は5%だった。

2018年5月31日付

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