PCC幹部が刑務所から指令 関与の容疑で75人を起訴=サンパウロ州

 サンパウロ州を拠点とする犯罪組織PCC(州都第一コマンド)の収監中の幹部により同組織の州内外、近隣国での活動がコントロールされていた疑いに対する捜査作戦「エシェロン」で、サンパウロ州検察局により男性70人、女性5人の容疑者が犯罪組織形成の容疑で起訴された。エスタード紙が6日付で伝えた。検察の起訴状では、PCC内部に「人材部門」が設けられ、メンバーの情報更新や爆発物製造の指導、暗殺専門チームの形成などに関与していたと指摘されている。このほか、女性刑務所内での活動を拡大するためにPCC女性部門を創設していた事も明らかにされている。

 州検察局と文民警察などにより今年6月半ばに開始されたエシェロン作戦では、国内14州で捜索押収令状と、メンバーとみられる容疑者に対する予防勾留令状が執行された。

 リンコン・ガキヤ検察官により署名された同作戦に関連した起訴は569ページに及ぶ。起訴によれば、収監中のPCC最高幹部マルコ・ウィリアンス・エルバス・カマショ(通称マルコーラ)が2016年12月に州内プレジデンテ・ベンセスラウの刑務所から他の刑務所に隔離される措置が採られた後、同じく収監中の暫定的な幹部グループが組織の活動を指令するようになったと指摘されている。これらのメンバー7人は、今回の起訴の主要な対象者となっている。

 捜査の中で、同州刑務所管理局により、7人の受刑者によって書かれた6つのグループのメモが押収されている。これらのメモは、受刑者達により第2刑務所の下水に流されたが、職員の設置したネットで止まっていた。消毒・整理後に捜査員により解読されたメモにより、いわゆる「各州と他国との協調」と呼ばれている組織図を形作る事が可能になったという。

 通信傍受と押収されたメモの内容によれば、17年に少なくとも国内の13州で、この幹部グループの指令により、刑務所内外でほぼ100人が殺害された可能性があるという。このほか、5州で発生した警察官や刑務所職員の襲撃を含むこれらの事件がすべて、プレジデンテ・ベンセスラウの第2刑務所で計画されたと指摘されている。

 PCCの「人材部門」とされる部門は、他州における2万400人のメンバーの統率を担当していたとみられている。サンパウロ州には、いわゆる「兄弟」と呼ばれる約1万人のメンバーが存在しているとされる。また17年中には、州の公的機関の建物や職員達に対する攻撃の計画に加えて、PCCと対立するコマンド・ベルメーリョやファミリア・ド・ノルテなどの組織に対する抗争もこの幹部グループにより対応されるようになったという。

2018年7月11日付

コメント0

コメントを書く

Login

Welcome! Login in to your account

Remember me Lost your password?

Lost Password