PCC幹部と刑務所外の通信 家族などが伝達を仲介か

 サンパウロ州検察局と文民警察は10日、サンパウロ州内5市で、同州を拠点とする犯罪組織PCC(州都第一コマンド)の収監中の幹部と刑務所外の間の情報伝達の疑いに関する捜査作戦を実行した。女性6人と男性2人の、被収容者の家族など計8人が勾留令状の対象となっている。ニュースサイトUOLが10日付で伝えた。

 8人の容疑者は、サンパウロ市から600キロ離れたプレジデンテ・ベンセスラウ市の刑務所で服役するPCC幹部と、刑務所外のPCCメンバーとの間の情報のやり取りに関与していた疑いがもたれている。検察局組織犯罪対策特別班(Gaeco)は、人間を利用した「郵便行為」と分類している。

 これらの家族が訪問していたプレジデンテ・ベンセスラウの第二刑務所には、PCCの幹部のほか、リーダーとされる通称マルコーラが収監されている。

 今回の捜査作戦は、2015年から行われているPCCへの協力者に対する捜査に関連したもの。一連の捜査でこれまでに、14人の弁護士を含む53人が逮捕されており、逮捕者の中にはサンパウロ州人権審議会の役員も含まれている。現在までに、13人の弁護士を含む14人が第1審で有罪判決を受けている。

 文民警察によると、10日の作戦で発行された8件の勾留令状のうち、対象者の所在地は4件がサンパウロ市、2件が大サンパウロ都市圏のイタペセリカ・ダ・セーラ、イタクアケセツーバ、2件が地方部のタウバテとスマレとなっている。同日午前の時点で、サンパウロ市などで4件の令状が執行された。拘束された容疑者は、令状が発行されたプレジデンテ・ベンセスラウに移送される見通しとなっている。

 告発を提出したGaecoのリンコン・ガキヤ検察官によると、今回の捜査は、PCCからの命令がどのように刑務所内に入り、出ていたかの方法が探知された後に実施されたという。同検察官は、「弁護士に加えて、(被収容者の)恋人や夫人など何人かの女性が、訪問のたびに情報を運び、持ち出す仕組みが存在していた」と説明している。

 告発によれば、これらの家族は情報伝達への協力に対し、PCCから各訪問ごとに500~1000レアルの金銭を受け取っていたとされる。

 ガキヤ検察官は、「こうした郵便行為が、刑務所外の組織メンバーと、収監中の幹部との間で行なわれていた。毎週末、訪問があり、組織自体が『郵便部門』と呼ぶほどの部門となっている。毎月金銭を受け取っていた何人かも特定している」と述べている。

2018年5月12日付

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