SUSのUTI病床 国内全市の10%以下=医師審議会

 連邦医師審議会(CFM)は12日、ブラジル国内における集中治療室(UTI)の病床数に関する調査結果を発表した。国内メディアが同日付などで伝えた調査結果によれば、国内全5570市のうち、統一保健システム(SUS)によりこの種の病床を提供している自治体は10%以下の466市にとどまっている。

 私立病院を含めても、UTIの病床を有する病院のある自治体は532市にすぎないという。

 保健省によると、現在のブラジル国内のUTI病床数は4万4673床で、過去10年間に41.6%増加している。

 CFMは、需要も増加しているため、この増加率は不十分だとの認識を示している。同審議会集中医療技術評議会のコーディネーター、ヘルマン・フォン・チーゼンハウゼン氏は声明で、「国の保健医療のインフラはその速度と比率において国民の必要性に対応する必要がある。事故や暴力等のいわゆる外部的な要因による入院だけで、過去8年間に約25%増加しており、交通事故も同期間に30%増加している」との見解を示している。

 同調査のデータは、国内の地方によって病床の配分に不均衡があることも示している。南東部地方は、SUS、私立病院のどちらでもUTI病床の数が最も集中しており、全国の病床数の53.4%(2万3636床)を占める。

 一方、北部地方で提供されているUTIの病床は地方別で最も少なく、全体の5%(2206床)に過ぎない。北部地方全7州のSUSのUTI病床の数(1227床)は、サンパウロ州(5358床)、ミナス・ジェライス州(2742床)、パラナ州(1748床)、リオ・デ・ジャネイロ州(1626床)、リオ・グランデ・ド・スル州(1506床)を下回っている。

 サンパウロ州は、SUSが提供するUTIの病床数が最も多い州であり、国内全体の4分の1を占めている。

 さらにこの調査結果によれば、国内におけるSUSのUTI病床の44%、私立病院ののUTI病床の56%が州都に集中しており、合計数は2万2215床となっている。州都都市圏でみると、この割合はSUSで68%、私立病院では80%に達する。

 保健省は2002年に、国民への対応の向上のため、国内の病床数の配分における最小の割合を定めていた。15年に撤廃されたこの規定では、人口1万人あたり2.5~3床とし、うちUTI病床の割合は全体の4~10%とされていた。

 今回の調査では、ブラジル集中医療協会(AMIB)が指摘するUTIの病床数(人口1万人あたり1~3床)が理想的な割合とされた。調査結果によれば、SUSのUTI病床の提供に関して18年には17州でこの割合を下回っているという。

2018年9月19日付

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